放浪山旅|大雪山系巡り#02 秘湯と黒岳

はじめに

みんさんこんにちは。とらちゃんです。

『放浪山旅|大雪山系巡り』では部活の夏合宿(大雪トムラウシ縦走)終了後に、一人で再入山し、4泊5日で大雪山系を満喫する様子をお届けします。「せっかく北海道まで来たんだから!」精神で、「合宿では行けなかったところに足を伸ばしてみた!」を詰め込んだ山旅となっております。

#02では旭岳から黒岳に至るまでの模様を綴ります。今回は珍しく、美しい写真がたくさん撮れたので、写真と共にどうぞお楽しみください。

秘湯!!!

早朝、日が昇る前に裏旭キャンプ場をあとにする。朝日に照らされて、真っ赤に染まる旭岳を背に、間宮岳へと向かう。

合宿でも通った道だが、あの時はガッスガスで何も見えていやしなかった。今回はスカッと視界が開けて、こんなにも最高の景色が広がっているのかあ、と何度も立ち止まっては感動した。記憶の上書き保存、完了。

間宮岳から20分ほど歩いたところにある中岳分岐を東に進むと、30分ほど下ったところに中岳温泉がある。白濁した天然湯、そして絶妙な湯加減。ここまで歩いたものだけに与えられるご褒美、これは日本屈指の秘湯と言っても過言ではないだろう。少し熊に怯えながらも、クマ鈴片手にしばし足湯を楽しんだ。(穴を掘れば全身入ることもできそうだが、登山道沿いにあるのでご注意を!)ちなみに、少し離れたところで取水し、浄水・煮沸して飲もうとしたが、硫黄臭くて飲めたものじゃなかったので、水場としての利用はお勧めしません。(そらそうか…。)

お鉢平展望台

中岳温泉からせっせと中岳分岐まで登り返し、中岳を経てお鉢平展望台に至る。写真の通り、大雪山系のカルデラが一望できる圧巻のスポット。間違いなくこの山系を歩く上でのハイライトの一つ。

道中では、チングルマの葉っぱが一足早く真っ赤に色づき、レッドカーペットのごとく足元を彩る。だれ一人いないので照れる必要はない。

黒岳

黒岳石室に到着し、受付を済ませてテントを設営。テントに荷物をどっさり置いて、軽い荷物で桂月岳へ。黒岳石室のマスターおすすめの山で、小屋からわずか15分のお手軽さ。山頂付近は日本庭園のような風情があり、来る人も少なく静かなので、おひとり様にはもってこいだ。

桂月岳からもどり、石室前のテーブルで水の煮沸作業をしていると、またまたあーちんの登場。これから黒岳山頂を経由して層雲峡方面に下山するらしい。せっかくなので一緒に黒岳山頂まで行くことにした。

私はホットサンド、あーちんは例の外国人カップルからもらった激辛スナックで腹ごしらえ。山頂までの道のりは、小屋から30分の単調な登りで、あっという間に辿り着いた。山頂からはお鉢平方面の眺望がバッチグー。ちょうどこの頃(9月中旬)は緑のカーペットが少しづつ秋色に染まりつつあり、草紅葉のグラデーションが美しかった。あーちんとは山頂でお互いの安全を祈願して、バイバイした。

恐ろしや〜

さて、テントに戻ったらお楽しみの晩ごはんの時間だ。ザックからセコマで調達したカップラーメンとツナマヨおにぎりを取り出す。噂に聞く「セコマの山わさび塩ラーメン」。パッケージには「ツーンと香る!」の文字。でもとらちゃんはわさび好きだぞ!お寿司にもたくさんワサビつけるもんね!お湯を注いでいざ実食。

この子、巷では「食べる催涙弾」と呼ばれているらしい

「ふ〜、ふ〜、ズズズズズズズ」

「ゴホッッッッッッッ!」

あれおかしいな、よ〜しもう一度!

「ふ〜、ふ〜、ズズズズズズズ」

「ゴホッッッッッッッ!!」

はっはーん、さてはセコマさん、悪ふざけしましたねえ。

登山する人ならここで、とらちゃんがどれほど絶望的な状況にいるかお分かりだろう。そう、山でカップ麺を食べるときの鉄則 『汁も、飲み干す』。1時間超に及ぶ格闘の末、とらちゃんはついに一滴残さず完飲。同時にカップラーメン分のカロリーは消費した気がするけど、まあいっか。

セコマの地雷、覚悟して挑むべし!!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました