山遠征 | 立山に立てこもり#00 いざ行かん!試練と憧れの劔へ            

はじめに

みなさんこんにちは。とらちゃんです。

初めに大学の同期について少し紹介を。

彼は私と同じく、一浪して大学に入学しているので、同い年の同期になります。関西出身ですが、彼の口から関西弁が出るのは稀で、つい、人生何周目?と聞きたくなるような風格を感じさせます。なので、このブログでは、「ブラッシュアップライフ」に出てくる、人生を何度もやり直す主人公・近藤麻美ことあーちんの名前を借りて彼のことをあーちんと呼ぶことにします。

『山遠征 | 立山に立てこもり』では、あーちんと2人で行った6日間に及ぶ立山遠征の山行録をお届けします。今までの長期山行で一番と言っていいほど天候に恵まれず厳しい山行でしたが、安全に山行を終えることができ、かろうじて面白かったといえるものになったのはあーちんのおかげです。この場を借りて感謝申し上げます。

#00では、 劔アタックに至るまでの経緯を当時の記憶を呼び起こしながら赤裸々に綴ります。どうぞお楽しみください。

メンバー集め

この企画は元々、あーちんの、「夏合宿の後に立山連峰に行こうか」というお誘いから始まった。(合宿の後にそのまま帰宅せず、有志で他の山に行くことがある。通称after)ちなみに夏合宿は、上高地から槍ヶ岳のピストンであった。コースとしてはそこまで難易度は高くない。しかし、部活の山行では女子で20kgちょっと、男子で25kgちょっと持つことになるため、かなりの疲労と満足感が予想される。そんな合宿の後に、立山連峰に行こう(剱岳行く気満々)という誘いに乗るような変態は他にいないだろうと思っていた。まさかいるわけないだろうと思っていた。が、本当にいなかった。

ということで、あーちんと私の変態2人で立山に向かうことになった。荷物を整理したかったため一度大阪に戻り、大阪から再度富山に向かうことになった。

計画立案

あーちんと2人となれば、一般登山道であればどこへでも行けると確信していた。もちろん天候や体調が万全であるという条件付きだが。

2人の希望をすり合わせ、別山尾根ルートで劔岳ピストン、その後、雷鳥沢キャンプ場をベースとして、立山三山周回と大日・奥大日ピストンというのが第一段階の計画となった。日数的にはまだ余裕があるので、天候や体力を見ながら適宜変更しようということで話はまとまった。

実際、ここから体力や天候に合わせ、計画は二転三転するのだが。

いざ行かん!試練と憧れの劔へ

ついに大阪出発の時が来た。阪急三番街で集合し、21:50発の富山駅までの夜行バスに乗り込んだ。富山や松本にはいつも青春18切符を使い、鈍行で行っていたので、少しリッチな気分だった。ご存じの通り、大学生は赤ん坊の次によく眠る。気づいたら富山駅に着いていた。

どこもお店は閉まっていたので、コンビニで朝食を買って、バス乗り場で夏山バスがお迎えに来るのを待ちながら食べた。夏山バスは私の母が予約してくれていた。(予約開始の時、案の定私は山の中にいた。)確か、夏山バスは左側の席が景色が良くて、その席を予約してくれていた。出発時点ではなかなか天気が良く、これから始まる山行に心躍らせていたのだが、室堂に到着する直前で、急にガスが発生し始めた。「まだお預けよ」と言わんばかりに、ガスは発達し立山三山を隠した。私たちはどうせ一過性のものだろうと、「ああー」と言いつつも余裕の笑みを浮かべて、バスから降りた。室堂周辺を散策する観光客を横目にスタコラサッサと雷鳥沢キャンプ場まで移動した。

私は1人用テント、あーちんは4人用テントを持っていた。私のテントを雷鳥沢に張り、その中に大量の食糧や文庫本など、劔アタックに必要のないもの放り込み、デポすることにした。彼の4人用のテントと2泊分の食糧、レインウェアなどを持って劔沢キャンプ場を目指して出発した。

コメント

  1. あーちん より:

    まさかあの山行をここで思い出すことになるなんて!
    いろいろなことがありすぎて、まだ整理がついてないのですが…
    最短2,3泊で終わるはずの旅路がぐるんぐるん振り回された結果、どうなってしまったのか、これから明かされるはずですw
    私としても、なんやかんや大学生にしかできないアウトドアができたと満足してるので続編に期待(★ϖ★)

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