山遠征|大雪トムラウシ縦走#03 白雲岳

はじめに

みなさんこんにちは。とらちゃんです。

『山遠征|大雪トムラウシ縦走』では、私が所属する大学のワンダーフォーゲル部 2024年の夏合宿で行った大雪トムラウシ縦走の全貌をお届けします。

#02では南沼キャンプ場からトムラウシ山、化雲岳を経由し、忠別だけ避難小屋にたどり着くまでの様子をお届けしました。#03では中別岳避難小屋で1日の休養日を経て、白雲岳避難小屋にたどり着くまでの模様をお届けします。どうぞお楽しみください。

DAY3 休養日

その名の通りただ休養する日。ひたすらゴロゴロ。ゴーロゴーロ。

DAY4 忠別岳避難小屋〜白雲岳避難小屋

4日目 早朝5時、中別岳避難小屋を出発。荷物は相変わらず重たいが、自分でも驚いたことに、1日の休養日を経た体はスーパーキノコをゲットした如く、ビスケのマッサージを受けた如く完全に回復していた。

忠別岳避難小屋から白雲岳避難小屋までの道のりは、所々ぬかるんでいたり、ハイマツ帯の中を進むようなところもあったが、基本的には美しい縦走路が続き、皆ついつい小走りになるような、そんな気持ちの良いトレイルだった。

白雲岳避難小屋には13時着の予定だったが、これでもかというほど巻きに巻いて、まさかの9時に到着。部活としてはペースが早すぎるのはあまりよろしくないのだが、実を言うとこの日、私のお腹はピーピーで、道中ずっとトイレのことしか考えられなかった。結果的に早く小屋に着けて心底ホッとしたのは、ここだけの話。

テント場に一番乗り。

白雲岳避難小屋のテント場にテントをたてて少々休憩。1時間ほど経つと他のpartyもテント場にやってきた。お疲れさんお疲れさん。

白雲岳ピストン

食料はフードロッカー(クマ対策としてテント場に設置されている)にしまい、デカザックをテント内にデポして、軽装で避難小屋から白雲岳までピストンした。小屋から山頂までは片道わずか20分。特別な期待はしていなかったものの、山頂からの景色は想像をはるかに超える素晴らしさで、思わず全私が泣いた。予想外にもこのひとときが、今回の合宿のハイライトとなった。

白雲岳山頂からの眺望

白雲岳から戻ってきてもまだ時間に余裕があったので、テントの外にマットを敷いて、嗜好品を片手にゴロゴロ。すると、同期のY.Kが楽しそうに地形読みを始めたので、しばらくその様子を観察。正直、私には何が何だか分からないが、「へえ〜」「ほお〜」と、それっぽく相づちを打っておく。傍から見たら退屈そうに見えるかもしれないけれど、こういう何気ない時間が、実は一番好きだったりする。

同期Y.K(初登場 赤色フレームのサングラスがトレードマーク)

合宿最後の夜は炊き込みご飯。これまたワンゲル定番。初日に炊き込みご飯なんて作って鍋を焦がしてしまうと、その後はずっと焦げ付き鍋で調理しなければならなくなる。だから、焦げつきやすい炊き込みご飯は、もうその鍋を使う予定のない最終日に作るのが鉄則なのだ。この日は贅沢なことにスープ付き。これまた想像以上にこのフリーズドライのスープが美味なこと。空腹も満たされ、心地よい疲労感と幸福感に包まれてストンと眠りについた。

このスープ、衝撃的な美味さ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました